2010年02月02日

電子書籍攻防戦線

本をぱらぱらっとめくると、ページの隙間から漂ってくるなんともいえない匂いが大好きなYT@ゼロファクトリーです。
あれはインクの匂い?それとも本の糊の匂い?
最近話題の電子書籍になっちゃうとこういうのがなくなるのがちょっと残念。
でも買った本が占める大量のスペースが空くのは魅力的ですね。

こないだAppleが、AmazonのKINDLEに対抗して、iPadというやつを発表しましたが、早速こういう画像が出回ってる。
ぼくは正直言うと、このジョブズがニヤけ顔で持ってるiPadをみても「でけぇー!こんなん誰が買うんだ」と、ビタ一文欲しいとも思わなかったんですが・・・。

New Apple iPad (HD) 720p

動画見るとちょっとヤバイですね。欲しい・・・カコイイ・・・(笑)
ほんと、Appleは商品のプレゼンということに関してはウマイと言わざるを得ない。

いいですね、この流れ。
紙のもつ情緒も捨てがたいけど、やっぱり音楽もデータにするのがいまや一般的ですから、書籍もこうなるのが自然。
第一、ハードウェアにすると、製造だの流通だの様々なコストがかかるわけですから、データにして直接ユーザーに配信するほうがデベロッパーも儲かりそう。
ゲームなんかも、今はSteamなんかを初めとしてダウンロード販売が急速に進んでいますし、これが時代の流れなんですね。

米Amazonでは、すでに電子書籍が一般書籍の売上を超えてるんだそうで、こんなニュースも。

キンドル「印税70%」の衝撃 不況の出版界には大脅威

印税70%はすごい。インパクトを狙ってのことでしょうけど太っ腹ですねAmazon。
しかしこれは、著作者は自分の著作物に対して、自分で責任を持つということも意味すると思うのですが・・・。


さて。
技術革新が起きると困るのが、旧来のビジネスモデルで食ってる業界です。

iPadで拡大する日米の情報格差

インターネットは、既存のアナログ的ビジネスモデルを破壊する。音楽業界は「著作権」を盾にとってインターネットを拒否した結果、業界の外からやってきたアップルにネット配信のビジネスを奪われてしまった。アメリカの出版社はその教訓に学んで、電子出版をチャンスとして生かそうとしているが、日本の出版業界は音楽業界の失敗を繰り返そうとしているようだ。

日本はこの流れに対抗して、「抜け駆け禁止!」という情けないことになってます。

大手出版21社、電子書籍の業界団体を設立

著作者やハードメーカーとの交渉、統一規格の検討、値付けのあり方、著作権や契約に関する問題など、幅広い内容を議論・検討していく。

コレを見て「さすが日本!対応が早いぜ!」と思うひとは皆無なわけで。
新規参入は絶対排除しよう、おれたちの既得権益を守ろう、著作者にいい顔させるな、ユーザーからできるかぎり搾り取ろう、という意図が見え隠れします。
まぁ好きにしたら。(鼻くそほじりながら

そして極め付けがこれ!

日販総量規制の噂の何が問題なのか?~佐々木俊尚氏が解説~

日販が総量規制するのがホントかどうか知りませんが、本屋さんの流通というのはそういう仕組みになってたんですねー。
自転車操業やないか・・・。

電子書籍が主流になるとこのへんの業界とかどーするんだろうか。
ただでさえ、インターネットに客取られて、雑誌とか廃刊の嵐なんですが。

それにしても、こんなふうに様々な業界で、ありとあらゆるコストの最適化が図られる時代になってきたんですねぇ。
いろいろと感慨深いモノがあります。
「商品を直接あなたへ!」みたいな感じで、中間搾取的な位置にいる業界は、不景気に加えてさらに苦しいことになりそう。

さぁどうなりますやら。

Posted by YT@ゼロファクトリー : 2/ 2 | コメント (2)

コメント

» Anonymous さんからのコメント

縦書きならではの事でルビの問題だったり、柱の問題だったり、段の問題だったりと規格決めるためには大手出版社が集まる事は決して悪くない事ですよ。
抜け駆け禁止と言うよりは現状のボイジャーなどに使用料を払うのは避けたい。
ePubはやはり横書のものであって書籍には向かない。
そう言ったことからの規格統一ですからねぇ。
他意は無いのでしょうけど日本人特有の劣等感のように感じられて書きこませていただきました。
日本の出版も結構頑張ってるんですよ。
給料はもらいすぎだと思うけどね。

Posted on 2010年02月05日 15:47
» Anonymous さんからのコメント

> 縦書きならではの事でルビの問題だったり、
> 柱の問題だったり、段の問題だったりと
> 規格決めるためには大手出版社が集まる事は決して悪くない事ですよ。

なるほど!
縦書きはともかくルビやら傍点はいささかめんどくさいかも。
今は細々とやってる電子書籍もあるにはあるけど、ラインナップは見た感じしょぼいですもんねぇ。

企画統一、ということと横並びであることは、必ずしもイコールである必要はないと思うんですよね。
VHSもブルーレイも複数の規格の対立だったわけですし、どっかが名乗りをあげて、どんどん競争すれば良い、というのがぼくの個人意見です。
たぶん早いモン勝ちのような気がします。

> 日本人特有の劣等感のように

IT関連のビッグウェーブはすべて欧米から来てるわけですが、日本発がひとつもないことに危機感を覚えないIT関係者は、たぶんいないと思うので・・・。
まぁ劣等感といえば劣等感ですねぇ。

この業界の人間だからそう思うのかもしれませんけど。(笑)

Posted on 2010年02月05日 16:40

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